先日のPart2が聞き取り難かったのはなぜなのか?

先日のPart2に関して同じようなご質問をいくつかいただいたので、それらをまとめて整理して、私の回答を掲載しておきます。

Q1)聞き取りにくかったナレーターは初出か?どこの英語か?

イギリス人の女性のことだと思いますが、今までに聞いたことがないので、おそらく初出か、あるいはかなりのレアキャラだと思います。

Q2) どれくらい聞き取れたか?

聞き取りずらいと感じてはいましたが、ほぼ聞き取れた自信があります。

Q3) 聞き取りにくいナレーター対策は?

普段聞きなれていないナレーターの英語が聞き取り難く感じるのは、音の聞き取りが弱いはずなので、そこを対策するのは理にかなっています。でも、新人のナレーターとか、レアキャラの音声が収録された公式問題集は発売されていないので、対策は難しいですよね。TOEICのナレーターに拘らず、いろんな英語を聞くというのでもいいかも知れませんが。

私がお勧めするのは、公式問題集の音声を使って、オーバーラッピング、シャドーイング、音読を繰り返しやることです。英語を聞き取る力を分解すると、

1)音を聞き取る力
2)意味を理解する力
3)文法を理解する力
4)文章を理解する力

の4つにから成り立っていることが最新の研究から明らかになっています。重要なのは4つの力が連携しながら、それぞれを助け合いながら、英語を理解しているという点です。すなわち、音が多少聞こえなくとも、文法的に、あるいは意味的に聞こえなかった音を補ってあげることで、結果的にその英文がクリアに聞こえるようになるのです。

聞きなれないナレーターが登場した回で、英語が聞き取れた人と、聞き取れなかった人のリスニング力の違いは、単に音を聞き取る力の差だけではなくて、意味を理解する力や、文法を理解する力の違いとも言えるのではないでしょうか。言い方を変えると、レアキャラに弱い人は、文頭から語順のままに英語を処理していく力が弱いとも言えます。

そこを強化するには、オーバーラッピング(意味)、シャドーイング(音→意味)、音読(意味→音)を繰り返し繰り返しやって、リスニング力の基礎力を上げるのが有効なトレーニングだというのが私の変わらぬ考えです。

素材として公式問題集の音声が良いのは、常連のナレーターの音に慣れるという意味もありますが、耳慣れた音を使うことで、音を気にせず、語順のままに英語を理解するトレーニングに集中できるという意味もあります。

誤解の無いように付け加えておくと、これが唯一絶対のトレーニングだと言うつもりはなくて、私は自分が試行錯誤の上にたどり着いたこの理論と実践方法が最も合理的だと思っているだけです。

また、模試についても質問をされましたが、模試は問題が解けたかどうかを確認するツールとしては最高だと思いますが、逆に言えば、問題を解くことに専念してしまうので、英語を聞き取るトレーニングではないと思っています。

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速音読は読解スピードの向上に有効なトレーニングなのか?

この疑問を、とある読解の研究者に投げかけてみました。

理論的に証明できてはいないが、正しいと言っても良いのではないかという回答をしていただきました。速く読むことによって、チャンキングを促す効果があるそうです。チャンキングとは、入力情報を1つの意味的なかたまりとしてまとめ、処理すること。例えばこんな感じに。

(I'm) (going) (to) (go) (out) (with) (YUKO) (today.)



(I'm going to) (go out) (with YUKO) (today.)



(I'm going to go out with YUKO today.)

ここからは私の経験に基づく仮説なのですが、速音読の場合においても、棒読み音読では効果が得られないと思います。でも、リスニング力を強化する際に薦めている「キモチ」を込めた音読をやるとスピードが上がりきりません。そこで私は、意味を感じられる範囲で、速度を徐々に上げていくようにしています。

また、黙読のスピードは音読のスピードより常に速いと思います。これは日本語の文章で試してみればすぐに体感できます。

黙読のスピード > 音読のスピード

また、音読のスピードには上限があります。これも、日本語の文章で試してみれば実感が出来るはずです。つまり、速音読で読解スピードを上げてPart7を時間内に解き終えられるようになり、更に上の読解スピードを得るには速音読だけでは不十分であるとも言えるのではないでしょうか。

その研究者の方とは、近々、一緒に食事をすることになりそうなので、そのあたりについても話しを伺ってみたいと思います。楽しみです。

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逆方向から塗りつぶせ!


新TOEIC TEST パート3・4特急II 出る問 総仕上げ新TOEIC TEST パート3・4特急II 出る問 総仕上げ
(2013/04/19)
神崎正哉、Daniel Warriner 他

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ようやくこの本の復習が終わりました。

約5週間かけて音声ファイルを隅々まで塗りつぶしていく感じです。(この本に付属の音声ファイルは問題演習用の他に、設問の読み上げが省略されている復習用が付いていて、とても使いやすいです)

復習の際に中心となるのはシャドーイングですが、シャドーイングだけではどうしても塗り残しが出来てしまいます。感覚的には、シャドーイングだけでは8割くらいしか塗れていないので、残り2割の塗り残しを音読と暗唱で塗りつぶす感覚です。

シャドーイング:8割
音読:1割
暗唱:1割

音読や暗唱でしか塗りつぶせない部分というのは、自分にとって苦手な文法規則であったり、言い回しであったりすごく細かいところなんですね。でも、この細かい部分を完全に塗りつぶしておかないと、本番ではそこでつまづいてしまう。そして、リズムが崩れて、その後を聞き逃してしまいます。

ペンキ

ペンキを塗るときも、一方向に刷毛やローラーを動かしているとどうしてもペンキが届かない隙間みたいなところが塗り残しになってしまうので、逆方向に塗り返すのと似ているような気がします。

リーディングにおける精読のように、リスニングでもこのような精聴を取り入れることでリスニングの基礎力が鍛えられていくのではないでしょうか。


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TOEICリスニングスコアアップのための音読入門(実践編)

リスニング力向上のために音読をする場合、他のトレーニングを組み合わせることが重要です。理論編で書いたように、リスニングのプロセスの中で音読は音とキモチをつなぐものなので、音を聞き取るトレーニングと組み合わせることがまず必要です。シャドーイング、リッスンアンドリピート、オーバーラッピング、あるいはディクテーションを組み合わせれば最強でしょう。

私が実践しているやり方を一般化して紹介してみます。

模試として解き終ったPart3の音声を注意深く聞き直してみます。この時、スクリプトは見ないで、音に意識を集中させます。すると1)音も意味も分かる文、2)音は取れるけど意味が分からない文、3)音が取れない文が混ざっているはずです。繰り返し聞いていると、だんだんと音が聞こえるようになり、意味も分かる文が増えてきます。

何度繰り返し聞いても、それでも、音が取れない、意味が分からない文が残ってきます。そして、スクリプトを見てみます。ほとんどが、なんだ、こんな簡単な文だったのかと思うのではないでしょうか。その聞き取れなかった文に下線を引いて、オーバーラッピングをします。スクリプトを見ながら、音声を聞いて、発音をしていきます。下線の引いてある文は特に注意をして。これをやると、まず、音が取れる段階になります。

次の段階では、スクリプトを見ないでシャドーイングをします。音は取れるようになっているので、今度は意味が取れるかどうかを意識します。シャドーイングを繰り返していくと、音は取れても意味が取れない文がどれなのかが分かります。それが音とキモチが繋がっていない文なのです。この状態で、シャドーイングを繰り返してもキモチには繋がりません。

そこで、今度は、キモチから音を迎えにいくために、キモチを込めた音読をします。Part3は二人の話者が会話をしているので、二人の関係、状況、話の流れを意識して、その聞き取れない文を話している話者になりきって音読をします。やってみると分かりますが、キモチを込めた音読というのはすらすらとは出来ません。1文、1文、じっくりとやります。10回くらいやるとかなりの負荷になります。

このキモチを込めた音読を繰り返した後、音声を聞いてみると、すんなりと聞き取れるようになっています。話者の話している英語の音声がそのまま聞き取れる、言い換えると話者が伝えようとしているキモチがそのまま自分のキモチに伝わるとでもいう状態でしょうか。

そして大事なのはこの状態を定着させるための復習です。シャドーイングで音声からキモチへ、そして、音読でキモチから音声へと。これを毎日やって、1つの音声素材が完全に定着するのに2週間から3週間くらいはかかると思います。その期間は、音声のレベルと、学習者のリスニングレベルのギャップによって決まります。

以上、シリーズで書いてきた音読記事はこれで終わりです。

音読はシンプルなトレーニングですが実践するのは、意外にハードルが高いのではないでしょうか。まず声を出せる場所を確保しなければなりません。家族と住んでいる方は、一人の時間と場所を確保するのが難しいでしょう。一人住まいの人でも、一人で声を出すというのはなんかこっ恥ずかしいものですよね。そして、こんな単純なトレーニングで本当に効果があるのだろうかとい疑心暗鬼もあります。

私は幸いにも自宅で音読をする場所・時間をなんとか確保することが出来、継続することが出来ています。継続できたのは、音読によってリスニング力が上がり、リスニング力が上がればTOEICのスコアが上がるという確信があったからですともちろん音読をやればすぐにリスニング力が上がるものではありません。音読をやると1日に1ミリ、リスニング力が伸びると思い込むことが続ける秘訣ではないでしょうか。たった1ミリだけど、10日やれば1センチ伸びてるはずです。それが1メートルくらい伸びて、TOEICのスコアに現れるのは、そのうちの数ミリです。そんなものです。

なるべく論理的に分かりやすく書こうとしてきたのですが、最後は感覚的な話になってしまいましたね(笑)

昨日、初期の頃からの私のブログの読者に「最近の音読の記事どう?」と聞いてみたろころ、「難しそうだからちゃんと読んでない」と言われてしまいました(泣)自分でもちゃんと整理が付いていない事を書いているので、分かりづらいのは否めません。それでも、最後まで読んでいただいた皆様、どうもありがとうございました。


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TOEICリスニングスコアアップのための音読入門(理論編2)

優子「はい、音読をする時には一語一語、丁寧に気持ちを込めて読んでます」
OJiM「それって気持ちじゃなくて真心(まごころ)なんじゃないの?」
優子「じゃあ、気持ちって何なんですか?」

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話者の「キモチ」を込めて音読するということをもう少し掘り下げてみたいと思います。「キモチ」とは何なのかということです。

旧ブログの頃から音読の記事で「キモチ」と、意図的に書いているのは訳があります。気持ちというのは、感情であったり、意思であったりしますが、「キモチ」というのはそれらを含んだもう少し広い意味で、話者の頭の中で起こっていることなのです。その「キモチ」を再現させて音読をすることで、記憶と音が繋がるという理屈です。それを具体例で見てみましょう。

Why don't we go out tonight?

就業時間間際のオフィスでOJiMが優子をデートに誘う時の台詞です。この英文が聞き取れるようになるために音読をするには、まずはOJiMの気持ちを理解することが大切です。すなわち、優子をデートに誘いたいという気持ちです。その気持ちに共感し、自分がOJiMになりきってこの英文を音読をします。これがまず基本。その気持ちが無いままに、ただ単に「Why don't we go out tonight?」と何回音読をしても何の効果もありません。いや失礼、口の周りの筋肉を動かすトレーニングにはなるので、引き締め効果によって女性であれば綺麗に、男性であればイケメンになれるかも知れません。

更に大切なのは、OJiMの気持ちがこの英文を生み出す過程までも再現することなのです。優子シリーズにおけるOJiMは日本人ですが、ここではOJiMは英語ネイティブであるとします。OJiMは頭の中で「Why don't we go out tonight?」という英文を一旦完成させてから発話しているのではなく、自分の気持ちを英語ネイティブの発想に従って徐々に発話しているのではないでしょうか。

優子を誘いたいという気持ちがまずあって、「Why don't we」と発話して、

デートに出かけるという気持ちを「go out」に込めて、

そして、「tonight?」という情報を補っています。

そうした話者の気持ちと単語(チャンク)の結びつけ、英文を生み出していく発想などその時に頭の中で起こっていることを全部まとめて「キモチ」と名づけてみました。その「キモチ」をなぞるように英文を頭から音読することを、話者の「キモチ」を込めて音読する、と表現しています。

この音読を続けることによって、「キモチ」と音が繋がるようになり、今度は自分が聞き手になった時に音を聞いた瞬間から「キモチ」が理解できるようになっていきます。

「Why don't we」と聞こえた瞬間に、
(あっ、誘われてる)とキモチが伝わり、(で、何を)と待ち構えていると、

「go out」と聞こえて、
(デートね)と分かり、次は補足的な情報が来るかもと予測が付いて、

「tonight?」
(今夜ね)となります。

英語が聞こえる時というのは、文を最後まで聞き取って英文を一旦頭の中で完成させてから理解が出来るのではなくて、文頭から徐々に推測を伴いながら分かっていき、途中からはある程度次に来る言葉の範囲を絞り込み予測をしながら聞き取れていくのではないでしょうか。その聞き手の頭の中で起こっていること、即ち音と「キモチ」の結びつけを起こさせるために、まずは話者の「キモチ」を込めて音読を繰り返し、「キモチ」と音を結びつけておくというのが私の音読の考え方です。

まとめておくと、音読の時には、

「音」 ← 「キモチ」の結びつけておくと、

リスニングの時には、

「音」 → 「キモチ」が結びつきます。

もちろん私は英語ネイティブでもなければ、脳の専門家ではないので自分の感覚と経験に基づいた仮説でしかありません。私に出来ることは実践を通して検証を続け自分の気づきを公開することですが、もう少し本格的に学ぶために5月くらいから専門的な学校に通ってみようかなとも考えています。

さて、理屈っぽい話はここまでにして、次回はいよいよ実践編です。


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