パート2はなぜ難しくなってきたのか?
昨日の公開テストで私が受けたフォームはパート2がとてもとても難しく感じました。難易度の感想は主観性が強く、特にリスニングは教室の音響設備や体調によって影響を受けやすいので、本当にいつもより問題が難しかったのかどうかは分かりません。プロの方々の感想も様々ですが、中村澄子先生は「パート2は過去1年で最も難しかった」と述べているので、僕と同じフォームの方は難しいと感じた方はいるようです。
では、難しいのは何が原因だったのでしょうか。
1つは、新形式以降に増えてきた「ひねった応答問題」がさらに難化してきたのは間違いありません。特に、上級者向けの「ひねった応答問題」がエグくなったので、全体的に難しいという印象が残りやすいのではないでしょうか。
そして、もう1つ見逃せないのが聞き取り難いナレーターが活躍されるようになったからです。何が聞き取り難いのかは、個人差がありますが、エッセンスのTOEIC講師加藤優さんは昨日のパート2について「とくに鼻声のオーストラリア人は早口だったので、もうちょっと落ち着いて話して」とブログで書かれています。
また、花田先生は「リスニングではPart2の選択肢が通常より長く、詳細まで聴きとる必要があったため、苦戦した受験者は多いと予想します」とブログで感想を述べられています。
僕も先生方の意見、感想にまったく賛成です。分量が増えた分だけナレーターが早口になり、また、音の変化がよりナチュラルな発音に近づいてきたのでしょう。ここからは私の私見ですが、ETSはこれを意図的にやっているのだと思います。決して偶発的にではなく、計画的に、時間をかけて出題傾向を変えてきているのではないでしょうか。それを客観的に裏付けることはできませんが、去年、今年の公開テストで僕がパート2を「難」と感じた回を抽出してみました。
2018年5月 第230回
2018年6月 第231回
2018年9月 第233回
2019年1月 第237回
2019年5月 第240回
2019年6月 第241回
2019年7月 第242回
No.227~No.242の16回のうち7回が「難」と判定していました。頻度が増えてきていることから、このレベルがやがて「普」になっていくと予想ができます。
では、ETSはどんな意図で変更を加えようとしているのでしょうか。
それは、リスニング力の最も基礎的で本質的な要素である「音」を聞き取る能力をより計れるようにシフトしている、というのが僕の仮説です。そして、リスニングセクションの中で唯一読む要素が無く音だけで勝負をしなければならないパート2に、音の難化が難易度アップとして表れてきているのでしょう。
このテーマについては、僕の新刊の制作にも大いに関連しているので、情報解禁になったらまた語ってみたいと思います。
ではでは。
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では、難しいのは何が原因だったのでしょうか。
1つは、新形式以降に増えてきた「ひねった応答問題」がさらに難化してきたのは間違いありません。特に、上級者向けの「ひねった応答問題」がエグくなったので、全体的に難しいという印象が残りやすいのではないでしょうか。
そして、もう1つ見逃せないのが聞き取り難いナレーターが活躍されるようになったからです。何が聞き取り難いのかは、個人差がありますが、エッセンスのTOEIC講師加藤優さんは昨日のパート2について「とくに鼻声のオーストラリア人は早口だったので、もうちょっと落ち着いて話して」とブログで書かれています。
また、花田先生は「リスニングではPart2の選択肢が通常より長く、詳細まで聴きとる必要があったため、苦戦した受験者は多いと予想します」とブログで感想を述べられています。
僕も先生方の意見、感想にまったく賛成です。分量が増えた分だけナレーターが早口になり、また、音の変化がよりナチュラルな発音に近づいてきたのでしょう。ここからは私の私見ですが、ETSはこれを意図的にやっているのだと思います。決して偶発的にではなく、計画的に、時間をかけて出題傾向を変えてきているのではないでしょうか。それを客観的に裏付けることはできませんが、去年、今年の公開テストで僕がパート2を「難」と感じた回を抽出してみました。
2018年5月 第230回
2018年6月 第231回
2018年9月 第233回
2019年1月 第237回
2019年5月 第240回
2019年6月 第241回
2019年7月 第242回
No.227~No.242の16回のうち7回が「難」と判定していました。頻度が増えてきていることから、このレベルがやがて「普」になっていくと予想ができます。
では、ETSはどんな意図で変更を加えようとしているのでしょうか。
それは、リスニング力の最も基礎的で本質的な要素である「音」を聞き取る能力をより計れるようにシフトしている、というのが僕の仮説です。そして、リスニングセクションの中で唯一読む要素が無く音だけで勝負をしなければならないパート2に、音の難化が難易度アップとして表れてきているのでしょう。
このテーマについては、僕の新刊の制作にも大いに関連しているので、情報解禁になったらまた語ってみたいと思います。
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