イベントでお伝えしたかった事(その2)

Tさんがスコアアップの相談に来られたのは去年の夏ごろでした。昇進の条件をクリアするために、どうしても730点を取得したいと。しかも半年以内に。保有スコアは、5**点だったので、かなり高い目標です。話しを伺ってみると、リスニング、特にPart3、4が苦手とのことでした。

私がTさんに提案したのは、「英語力」「解答力」その両方を上げるトレーニングを意識的にやりましょうということでした。

TOEICスコア =英語力 × 解答力

まずは、英語力(リスニング力)を上げるためのトレーニングです。その当時のTさんはリスニング対策としては、模試を解いていました。ネットで評判のよい本を買ってきて、模試を解いて答え合わせのみをされていました。そこで、私がTさんに提案したのは、とにかく素材を1つに絞ることです。公式問題集Vol.5のTEST1だけにしましょうと。

最初、彼はそれに反対でした。テスト本番でどんな英語が流れてきても対応できるように、なるべくたくさんの素材が聞きたいと。でも、素材を増やせば増やすだけ復習できない素材が増えるだけで、あやふやにしか聞こえない英語は、本番でもあやふやにしか聞こえないことを説明しました。

公式Vol.5のTEST1には頻出のフレーズや、センテンスが満載なのでこれを完璧に聞き取れるようになれば、Part3、4で使われる大半の英語の基本部分は聞き取れるようになります。英語力を上げるには、狭く狭く、深く深くなのです。

これがTさんに紹介した具体的なプログラムです。

帰宅してから寝るまで:キモチを込めた音読10回以上
起きてから出社までに:シャドーイング10回以上

No.41-43の音声を日曜日から土曜日まで繰り返し、次の週はNo.44-46をやります。

音読も最初はかなり抵抗があったようです。家族がいるので、家で下手くそな英語を口にするのは恥ずかしいと言うのです。シャドーイングだけではダメかとTさん。であれば半年間で200点以上のスコアアップはあきらめてくださいと私。Tさんは渋々納得。

もう1つTさんにアドバイスしたのは、音読は話者のキモチになりきってキモチを込めて音読をしてくださいということです。単語を追って、口にするだけの棒読み音読は効果はゼロです。

次に、解答力を上げるトレーニングです。Part3、4の解答力とは先読みの技術です。Tさんは相談に来られた時点で、先読みは知っていて、すでに公開テストや模試を解く際に使っていました。ただ、Tさんには悩みがあったのです。

- 設問は読めるけど選択肢までは読めない
- 先読みした内容を忘れてしまう
- キーワードを頭に入れると気が散って英語が聞こえにくい

そこで、私はTさんのアビメを見せてもらることにしました。Tさんがこの時点でどんなリスニングをしているのかを知るために。すると、分かったのは、L2がL4に比べて30ポイントも高く出ていたのです。L2は、聞きとった英語から推測的に正解を選ぶ設問です。

私はTさんに言いました。「Part3、4が苦手だと言っているけど、推測的に英語を聞き取るのは出来ていますね」と。Tさんは驚かれ、そして、大喜びしていました。そこでTさんに先読みの仕方を少し変えてみませんか、という提案をしてみました。言わば「場面を予測する」先読みです。

Q1:Where are the speakers?
Q2:Why is the woman in hurry?
Q3:What does the man say he will do?

(この部分、公式問題集Vol.5から引用)

この設問から以下のことが予測できます。

1)今から目の前で女性と男性が会話を始める
2)女性は困っている(急いでいるから)
3)男性が最後のセリフ、女性から話し始める

これだけの状況が分かっているだけで、リスニングは随分と楽になります。Part3にはお決まりの場面、話の展開があります。それをTさんに教えて、繰り返しトレーニングをしてもらいました。

以上が、私がTさんにアドバイスをしたトレーニングの全てです。Tさんは頻繁に、このフレーズはどうやってキモチを込めたらいいのか、この設問はどうやって予測をしたらいいのかという質問を投げてきました。その質問の仕方からして、かなり正確にトレーニングのポイントを理解されている様子だったので、これはスコアアップが期待できそうだ、とは思っていました。

そして、3か月が過ぎて、Tさんからのスコア報告を聞いて私は驚きました。なんと、Lで185点、トータルで300点超のスコアアップを達成されていたのです。アビメを見ると、苦手だったL4の項目が大幅に伸びて、更にL1とL3すなわち、Part1、2も伸びていたのです。これは英語力を伸ばすトレーニングの成果が、Part1、2にも効いたということでしょう。

Tさんの事例はかなり特殊な事例ではありますが、何かの気づきが得られればと、そして、モチベーションアップにつながればと思い紹介させていいただきました。

(以上)

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