「優子&おじみシリーズ」 『春雷』

「優子さん、お久しぶりです!」

元々、おじみは優子シリーズの大ファンだった。目標スコアに向かって自分が決めたことをコツコツとこなしていく学習スタイル、常に前向きで行動することでモチベーションを高めていく姿勢など、全てが憧れだった。

知り合ったのは、初めて参加したオフ会だった。ポツンと壁の花になっていた自分に声を掛けてくれたのが優子だった。それ以来親しくなり、英文法の基本を教えてもらったり、スコアダウンした時には、美味しいパンケーキを食べに誘ってくれて慰めてくれたのも優子だった。

そして優子のファッションスタイルはおじみのお手本だった。今日の優子は、ポニーテールに黄色いシュシュ、白いブラウスに薄いグリーンのミニスカート。清潔感のある、それでいて周りがぱっと華やぐような優子らしい着こなしを見ただけで、おじみは気分が明るくなった。

「優子さん、今日はマイナーフォームの色ですね!」
「あはは、おじみちゃんはメジャーフォームね!」

トーイッカー女子らしい挨拶を交わすと、優子はおじみの正面に座りいつものキャラメルマキアートを注文した。おじみは優子と話したい事がたくさんあったが、一番聞いてみたかった事をズバリ聞いてみた。

「優子さん、どうしていなくなっちゃったんですか?」

優子はTOEIC界から突然姿を消した。2013年9月だった。

全てのSNSからアカウントが消え、おじみがLINEやメールをしても返信が来なくなった。調べてみるとあのブログの「優子シリーズ」が最後に更新されたのも、2013年9月だった。そしておじみは、あの人が満点を取得したのが2013年9月で、それと優子が突然姿を消したのと何か関係があるのではないかと疑っていた。

優子の顔から笑みが徐々に消えると同時に、窓の外で轟音が響き始めた。春雷である。

(つづく)

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はい、これからアップします^^
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