後読み法(後編)

後編では音声の聞き方と問題の解き方について語ってみます。
ここでも、公式問題集Vol.4 TEST2 NO.41-43を例に取って説明してみます。

音声が流れ始める前に、頭の中は空っぽにしておきます。目は開けていますが、問題用紙をぼやっとしか見ていません。あえてピントをずらして文字が読めないようにしておきます。


まず男性が話し始めます。頭の中でこの男性の姿を左側にイメージしておきます。話の内容から列車に乗り遅れたようなので、男性は駅のプラットフォームに立っている場面がぼんやりと浮かんできます。このように、場面を頭の中に作ることが出来ると、この後のリスニングがかなり楽になります。多少、聞き取れない単語があったとしても、想像で補うことが出来るからです。


次に女性が話し始めるので、頭の右側に女性の姿をイメージします。そしてここがポイントなのですが、二人に上下関係をつけるようにイメージします。質問をする人、お客さん、依頼をする人は立場が下の人です。逆に、質問される人、お店の人、依頼される人は立場が上の人です。

この問題では男性が女性に9:15の電車を待っていますか?と問うているので、

男性:立場が下
女性:立場が上


という関係であると理解します。

実際にはこの二人は、駅に偶然居合わせただけなので、もちろん上下関係などはありませんが、この場面では列車の最新状況という情報を知っている分だけ女性の方が男性よりも偉いのです。

このように二人の関係を極端にデフォルメしてイメージしておくと、男がしたこと、女がしたことが関連付けて覚えやすくなりますし、また、話の展開も予想しやすくなります。


会話を最後まで聴き取ると場面、人間関係、状況がクリアになっています。

大きなターミナル駅のプラットフォームで男女が立ち話をしており、男性はこれから電車に乗って大学に行き、学生のプレゼンを聞く予定になっているところです。

ここが説明が難しいところなのですが、この場面が頭の中で映画のように動いて見えているわけではなく、会話から聴き取れた情報と、イメージが渾然一体となって浮かんでいるようなのです。


問題は、このイメージを保持しながら解いていきます。

No.41は会話の場所を問うているので、駅に関連する単語を探すように選択肢を選ぶと、At a train stationがすぐに見つかります。

No.42は女性がしたことを問うおり、選択肢を読み始めると、(A)checked a scheduleが正解だと分かります。念のために他の選択肢も読んでいきますが、先頭の1語、Prepare、Ordered、Reservedだけ読んだだけで誤答であると判断できます。

後読み法は、話の流れが既に分かっているので、選択肢を読むのが楽です。さらに、次の問題の先読みに急いでいかなくても良いので、長い選択肢を読む時間も十分にあります。

No.43は男性がなぜ喜んでいるかを問われていますが、(A)、(B)は選択肢の最初だけ読んで不正解と判断し、(C)は最後まで読んで不正解と判断し、(D)が正解だろうなと思いながら読んで、やっぱり(D)が正解という解答の仕方です。



以上、私の頭の中で起こっていることを分かりやすくまとめたつもりですが、お分かりいただけたでしょうか。

もちろん、本番で全ての問題でこんなに上手くいっているわけではありません。後読み法は、場面、人間関係、状況がイメージできるかがカギになります。音声がクリアに聞こえた場合はイメージもクリアに、聞き取りにくかった場合はイメージもぼんやりしているような気がします。

今でも、公開テストで1セットくらいは場面を思い浮かべることが出来ず、人間関係も分からないまま音声が流れ終わってしまうことがあります。その場合は、3問全滅したかなと思うことがあります。それは、私のリスニング力が追いついていないからで、これは解き方の工夫ではなく、地道にリスニング力を上げねばと思います。


前編のコメントでporporさんが、「先読みをするかしないかではなく、先読みをどれだけちょこっとするか、という感じでしょうか。」とおっしゃっていましたが、(私のやり方は)まさにそういうことなんだなと思いました。

音声が流れ終わって設問読み上げが始まる時間から次の問題の音声が始まるまでの約40秒間という時間を、先読みと後読みでどのようにバランスさせれば(自分にとって)正解数が上がるかという最適配分の問題なのですね。

ただ、例外があります。No.41-43については、実は設問、選択肢を全部、じっくりと読むようにしました。新ルールで、Part1、2のディレクション中にPart5の先読みが出来なくなったからです。この場合の先読みの仕方については、自分なりのやり方があるのでそれはいずれ記事にしてみます。

今回、後読み法をなるべく分かりやすくお伝えするために、基本的なことだけに絞って書きましたが、「枝」問題の対処の仕方や、登場人物が3人以上出てくる問題など応用編もいずれまとめてみたいと思います。


(この項おわり)


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Re:

隠しコメントさん、

ご要望がありましたか、嬉しいですね^^
日程が合えば、協力させてください。

No title

OJiMさん、
パート3と4の解説ありがとうございました。OJiMさんの行っていること、とてもよくわかります。 選択肢をあわてて読んでいる内に答えを聞き逃す経験も数多くしています。それでも私は先読みが今までやってきたスタイルなので安心感があります。リズムよく答えを選べる快感が何とも言えないのです。

今の私は喚問のみ木、林、森のようにざっと見ます。確かに内容は忘れますが。。。それでもその先読みが前の問題を頭から切り離し、次の問題の準備とリズム作りになっています。問題が流れて答えが分かるものはその場で正解を決め、選択肢が長くて聞きながらでは読みづらいものや 聞き逃した物は残存と残音(木の問題も)で問題が読み終わった後に正解を選んでいます。

今のスタイルになるになるまでにも色々と変化をしてきました。まずは自分に合ったやり方を確立することが大事ですよね。それもそのやり方は進化していきます。良いヒントをありがとうございました。

Re: No title

まこちゃん、

>リズムよく答えを選べる快感が何とも言えないのです。

まさに、先読みで解いているときの醍醐味ですね。
私は900Overを狙っていた一時期に、完全先読み法で解いていましたが、
きれいに正解の選択肢が選べた時の快感は忘れられませんね!

>それでもその先読みが前の問題を頭から切り離し、次の問題の準備とリズム作りになっています。

なるほどー、これは私には無い視点でした。

> 今のスタイルになるになるまでにも色々と変化をしてきました。まずは自分に合ったやり方を確立することが大事ですよね。それもそのやり方は進化していきます。良いヒントをありがとうございました。

そうですね。
自分のリスニング力、速読力、そしてTOEIC力の進化によって、方法も進化させていくものだと思います。

今回、記事にまとめるにあたって、自分が無意識にやっていることが整理できて、いろんな気付きがありました。

それらをまた、まとめて、記事にしてみたいと思います。

No title

興味深く拝読させていただいていたら、自分の名が出て驚いたporporです。笑

思考の流れがはっきり見えて、ものすごく勉強になりました。
私は監督が冒頭でおっしゃっている「ぼやっと見る」段階までしか
至っていませんので、大変参考になりましたよ。

この一週間、「立場」をイメージしながら音声を聞いてみようと思います。
「立場」という考え方があまりに興味深いため、
私のブログでもぜひ紹介させてください!
紹介と言っても、「この記事は必見!」という感じですが(^^;)

Re: No title

porporさん、

私のやり方を的確に表現していただいたので、引用させていただきました^^

> この一週間、「立場」をイメージしながら音声を聞いてみようと思います。
> 「立場」という考え方があまりに興味深いため、

自分で書いていて、上手く伝わっているのかなあと心配していました。
頭の中で起こっていることなので、上手く表現しきれていなくて。
でも、興味を持っていただけただけでも嬉しいです。

> 私のブログでもぜひ紹介させてください!
> 紹介と言っても、「この記事は必見!」という感じですが(^^;)

ありがとうございます!
今回の記事は、時間をかけてしっかり書いたので紹介していただけると嬉しいです。

素晴らしいです!

非常に勉強になりました(゚Д゚)>

今、ブログでPart 3・4の解き方についてまとめようと思っているので、OJiMさんの解き方を紹介させていただきます!

Re: 素晴らしいです!

ツウクンさん、

ブログ拝見させていただきました。

私の記事を取り上げていただきましてありがとうございます。

いつも、分かりやすい記事をありがとうございます。

やっぱり!

OJiMさん

以下のところが僕と同じなのです。

「目は開けていますが、問題用紙をぼやっとしか見ていません。あえてピントをずらして文字が読めないようにしておきます。」

これを僕は見るとはなしにボーと眺めていると言っています。

ここも同じです。

「ここが説明が難しいところなのですが、この場面が頭の中で映画のように動いて見えているわけではなく、会話から聴き取れた情報と、イメージが渾然一体となって浮かんでいるようなのです。」

これを僕は上手く表現できずに「映像化」とか「イメージ化」と言い切ってしまっているのですが、OJiMさんの表現のほうがピッタリはまります。僕の言いたいこともそういうことなのです。

そしてテスト中、どうしようもなく追い詰められた時は目を閉じてしまうこともあります。結構成功するんですよね、これが・・・・・。不思議だなあ・・・・・。

次の記事も期待しております。

Re: やっぱり!

Rabbitさん、

やっぱり同じでしたか。
たぶん、やっていること、頭の中で起こっていることはほぼ同じなんでしょうね。

今回、記事を書いてみて、頭の中で起こっていることを記事にして伝えるのは難しいと思いました。

映像化、イメージ化のようで、でも、ちょっと違うんですよね。

イメージ化しようとすると、かえって気が散って出来なくなってしまいます。

もっと、自然に浮かんでくる抽象的なものなんですよね。

私は、目は閉じないようにしています。

閉じていた方が集中力は高まるようですが、目を開けてから文字に焦点が合うまでに時間がかかるんでよ(爆)

次は、応用編を書いてみますね。

では。
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