TOEICリスニングスコアアップのための音読入門(理論編2)

優子「はい、音読をする時には一語一語、丁寧に気持ちを込めて読んでます」
OJiM「それって気持ちじゃなくて真心(まごころ)なんじゃないの?」
優子「じゃあ、気持ちって何なんですか?」

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話者の「キモチ」を込めて音読するということをもう少し掘り下げてみたいと思います。「キモチ」とは何なのかということです。

旧ブログの頃から音読の記事で「キモチ」と、意図的に書いているのは訳があります。気持ちというのは、感情であったり、意思であったりしますが、「キモチ」というのはそれらを含んだもう少し広い意味で、話者の頭の中で起こっていることなのです。その「キモチ」を再現させて音読をすることで、記憶と音が繋がるという理屈です。それを具体例で見てみましょう。

Why don't we go out tonight?

就業時間間際のオフィスでOJiMが優子をデートに誘う時の台詞です。この英文が聞き取れるようになるために音読をするには、まずはOJiMの気持ちを理解することが大切です。すなわち、優子をデートに誘いたいという気持ちです。その気持ちに共感し、自分がOJiMになりきってこの英文を音読をします。これがまず基本。その気持ちが無いままに、ただ単に「Why don't we go out tonight?」と何回音読をしても何の効果もありません。いや失礼、口の周りの筋肉を動かすトレーニングにはなるので、引き締め効果によって女性であれば綺麗に、男性であればイケメンになれるかも知れません。

更に大切なのは、OJiMの気持ちがこの英文を生み出す過程までも再現することなのです。優子シリーズにおけるOJiMは日本人ですが、ここではOJiMは英語ネイティブであるとします。OJiMは頭の中で「Why don't we go out tonight?」という英文を一旦完成させてから発話しているのではなく、自分の気持ちを英語ネイティブの発想に従って徐々に発話しているのではないでしょうか。

優子を誘いたいという気持ちがまずあって、「Why don't we」と発話して、

デートに出かけるという気持ちを「go out」に込めて、

そして、「tonight?」という情報を補っています。

そうした話者の気持ちと単語(チャンク)の結びつけ、英文を生み出していく発想などその時に頭の中で起こっていることを全部まとめて「キモチ」と名づけてみました。その「キモチ」をなぞるように英文を頭から音読することを、話者の「キモチ」を込めて音読する、と表現しています。

この音読を続けることによって、「キモチ」と音が繋がるようになり、今度は自分が聞き手になった時に音を聞いた瞬間から「キモチ」が理解できるようになっていきます。

「Why don't we」と聞こえた瞬間に、
(あっ、誘われてる)とキモチが伝わり、(で、何を)と待ち構えていると、

「go out」と聞こえて、
(デートね)と分かり、次は補足的な情報が来るかもと予測が付いて、

「tonight?」
(今夜ね)となります。

英語が聞こえる時というのは、文を最後まで聞き取って英文を一旦頭の中で完成させてから理解が出来るのではなくて、文頭から徐々に推測を伴いながら分かっていき、途中からはある程度次に来る言葉の範囲を絞り込み予測をしながら聞き取れていくのではないでしょうか。その聞き手の頭の中で起こっていること、即ち音と「キモチ」の結びつけを起こさせるために、まずは話者の「キモチ」を込めて音読を繰り返し、「キモチ」と音を結びつけておくというのが私の音読の考え方です。

まとめておくと、音読の時には、

「音」 ← 「キモチ」の結びつけておくと、

リスニングの時には、

「音」 → 「キモチ」が結びつきます。

もちろん私は英語ネイティブでもなければ、脳の専門家ではないので自分の感覚と経験に基づいた仮説でしかありません。私に出来ることは実践を通して検証を続け自分の気づきを公開することですが、もう少し本格的に学ぶために5月くらいから専門的な学校に通ってみようかなとも考えています。

さて、理屈っぽい話はここまでにして、次回はいよいよ実践編です。


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Eureka!

先週から本項の内容を楽しみにしておりました。

>更に大切なのは、OJiMの気持ちがこの英文を生み出す過程までも再現することなのです。優子シリーズにおけるOJiMは日本人ですが、ここではOJiMは英語ネイティブであるとします。OJiMは頭の中で「Why don't we go out tonight?」という英文を一旦完成させてから発話しているのではなく、自分の気持ちを英語ネイティブの発想に従って徐々に発話しているのではないでしょうか。

ここを読んで「あっ,なるほど,そういうことか!」と気づかされました。
文を組み立ててから話すのではなく,思った順番に話している,というのは確かにそのようです。第二言語習得についての新書でそんなことを読んだ覚えがあります。

読んではいたんですが,それを普段の音読と結びつけるという考えは今までしていませんでしたね…。

Why don't we~の例は素晴らしいですね。こういわれると,私でも分かります。

私もイケメンになって優子を口説いてみましょうかw

「ネイティブは頭の中で文を組み立てた上で話し始めているわけではなく,思いついた順で言葉を紡いでいっている」という点は,今後取り入れていきたいと思います。

個人的には今までもやもやしてすっきりしなかったところがOjimさんの本稿で繋がったと感じております。ありがとうございます。

Re: Eureka!

MQさん、

> 先週から本項の内容を楽しみにしておりました。

嬉しいコメントをありがとうございます。

> 私もイケメンになって優子を口説いてみましょうかw

あはは、是非、チャレンジしてみてください(笑)

> 「ネイティブは頭の中で文を組み立てた上で話し始めているわけではなく,思いついた順で言葉を紡いでいっている」という点は,今後取り入れていきたいと思います。

実際にやってみると分かるのですが、意外に負荷がかかるので、最初は慣れが必要かもしれませんね。

> 個人的には今までもやもやしてすっきりしなかったところがOjimさんの本稿で繋がったと感じております。ありがとうございます。

ありがとうございます。何か疑問があれば、遠慮なくまたコメントをお寄せください。

No title

OJiMさんの仮説に結び付くかどうかわかりませんけど、私も英詩の歌を覚える時に、歌い手のキモチを考えながら声に出して覚えます。自分では、ほぼ本人に「なりきり」です(笑)
情景を浮かべながら、歌う本人が伝えたいことは何かを考えつつ音に出していると、イメージと共に不思議と英文がすんなりと順番に頭に入ってきます。
そしてなりきるために、音声とともにリズム強弱も意識して感じるようにしています。

歌詞の場合は、ただ読んでいるだけでは気がつかなかった言外の意味をハッ!と感じとれることがまれにあり、興味深いものがあります。

私の場合、今のところ「なりきり法」は記憶することが主目的ですが、同時にリスニングの力もついていってくれたらすごくうれしいので。これからもOJiMさんの仮説の検証に注目しています。

ちょっと視点方向がズレてしまっていてすみません。自分が感じていたことをOJiMさんが具体的に表現してくれたような気がしてうれしかったので。
理屈っぽいOJimさん、好きですよ♪
引き続きこちらで読ませていただくことを楽しみにしています(^-^)/

Re: No title

Belledyさん、

コメントありがとうございます。

> OJiMさんの仮説に結び付くかどうかわかりませんけど、私も英詩の歌を覚える時に、歌い手のキモチを考えながら声に出して覚えます。自分では、ほぼ本人に「なりきり」です(笑)

これは、まさに私の音読と同じですね。

> 情景を浮かべながら、歌う本人が伝えたいことは何かを考えつつ音に出していると、イメージと共に不思議と英文がすんなりと順番に頭に入ってきます。
> そしてなりきるために、音声とともにリズム強弱も意識して感じるようにしています。

ここまでやれば完璧です!

> 歌詞の場合は、ただ読んでいるだけでは気がつかなかった言外の意味をハッ!と感じとれることがまれにあり、興味深いものがあります。

なるほど、歌の場合は叙情的な文なのでそういう事が起こるんですね。
非常に興味深いです。

> ちょっと視点方向がズレてしまっていてすみません。自分が感じていたことをOJiMさんが具体的に表現してくれたような気がしてうれしかったので。

いやいや、本質的に全然ずれてないですよ。
非常に参考になりました。
またアイデアがあれば教えてくださいね。

> 理屈っぽいOJimさん、好きですよ♪

おっと、いきなりコメント欄でカミングアウトですか^^;

> 引き続きこちらで読ませていただくことを楽しみにしています(^-^)/

こちらこそ、よろしくお願いします。

No title

ご無沙汰しております。
私は音読を全くしないのですが、ojimさんの音読に関する分析記事、とても興味深く読ませて頂いています。
単語集の使用方法について神崎先生のブログの過去記事を読ませて頂いていたところ、多少関連する記事がありましたので、ご参考まで。
http://toeicblog.blog22.fc2.com/blog-entry-580.html

Re: No title

cozymoonさん、

お久しぶりです!
懐かしいですね。
私が旧ブログを始めた頃に、交流させていただいてましたね。

> 私は音読を全くしないのですが、ojimさんの音読に関する分析記事、とても興味深く読ませて頂いています。
> 単語集の使用方法について神崎先生のブログの過去記事を読ませて頂いていたところ、多少関連する記事がありましたので、ご参考まで。
> http://toeicblog.blog22.fc2.com/blog-entry-580.html

情報提供ありがとうございます。
神崎先生の記事、とても参考になりました。さすがですね。
コメント欄には、まだサラリーマンだった頃のTEXさんが書き込まれていて懐かしいですね。

と、HNのリンクをたどってブログが復活してますね!
そして、TOEICにカムバックですか!!

なんだか、嬉しいです^^

また、よろしくお願いします。

リンクを追加させていただきますね。

よく分ります

OJiMさん

>英語が聞こえる時というのは、文を最後まで聞き取って英文を一旦頭の中で完成させてから理解が出来るのではなくて、文頭から徐々に推測を伴いながら分かっていき、途中からはある程度次に来る言葉の範囲を絞り込み予測をしながら聞き取れていくのではないでしょうか。

その通りだと思います。自分でもよく分らないのですが、無意識でこれができる日があるのです、確かに。

月に2~3日位あります。そんな日にテストがあれば満点なんです。嘘みたいな話ですが、本当なんです。テスト会場に向かう電車の中で「今日はいける」って分るんです。

どうなってるんですかね、僕の頭の中は・・・?

Re: よく分ります

Rabbitさん、

> その通りだと思います。自分でもよく分らないのですが、無意識でこれができる日があるのです、確かに。

ありがとうございます。
ありますよね、上手く言えないのですが、確かにあるのです。

> 月に2~3日位あります。そんな日にテストがあれば満点なんです。嘘みたいな話ですが、本当なんです。テスト会場に向かう電車の中で「今日はいける」って分るんです。

はい、分かります。その感覚。
私は、テストに向かう電車の中では分からないのですが、
なんか調子いいなーという日もあれば、なんとなく調子の悪い日があります。

> どうなってるんですかね、僕の頭の中は・・・?

謎ですね。英語脳ってやつは(笑)
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