TOEICリスニングスコアアップのための音読入門(実践編)

リスニング力向上のために音読をする場合、他のトレーニングを組み合わせることが重要です。理論編で書いたように、リスニングのプロセスの中で音読は音とキモチをつなぐものなので、音を聞き取るトレーニングと組み合わせることがまず必要です。シャドーイング、リッスンアンドリピート、オーバーラッピング、あるいはディクテーションを組み合わせれば最強でしょう。

私が実践しているやり方を一般化して紹介してみます。

模試として解き終ったPart3の音声を注意深く聞き直してみます。この時、スクリプトは見ないで、音に意識を集中させます。すると1)音も意味も分かる文、2)音は取れるけど意味が分からない文、3)音が取れない文が混ざっているはずです。繰り返し聞いていると、だんだんと音が聞こえるようになり、意味も分かる文が増えてきます。

何度繰り返し聞いても、それでも、音が取れない、意味が分からない文が残ってきます。そして、スクリプトを見てみます。ほとんどが、なんだ、こんな簡単な文だったのかと思うのではないでしょうか。その聞き取れなかった文に下線を引いて、オーバーラッピングをします。スクリプトを見ながら、音声を聞いて、発音をしていきます。下線の引いてある文は特に注意をして。これをやると、まず、音が取れる段階になります。

次の段階では、スクリプトを見ないでシャドーイングをします。音は取れるようになっているので、今度は意味が取れるかどうかを意識します。シャドーイングを繰り返していくと、音は取れても意味が取れない文がどれなのかが分かります。それが音とキモチが繋がっていない文なのです。この状態で、シャドーイングを繰り返してもキモチには繋がりません。

そこで、今度は、キモチから音を迎えにいくために、キモチを込めた音読をします。Part3は二人の話者が会話をしているので、二人の関係、状況、話の流れを意識して、その聞き取れない文を話している話者になりきって音読をします。やってみると分かりますが、キモチを込めた音読というのはすらすらとは出来ません。1文、1文、じっくりとやります。10回くらいやるとかなりの負荷になります。

このキモチを込めた音読を繰り返した後、音声を聞いてみると、すんなりと聞き取れるようになっています。話者の話している英語の音声がそのまま聞き取れる、言い換えると話者が伝えようとしているキモチがそのまま自分のキモチに伝わるとでもいう状態でしょうか。

そして大事なのはこの状態を定着させるための復習です。シャドーイングで音声からキモチへ、そして、音読でキモチから音声へと。これを毎日やって、1つの音声素材が完全に定着するのに2週間から3週間くらいはかかると思います。その期間は、音声のレベルと、学習者のリスニングレベルのギャップによって決まります。

以上、シリーズで書いてきた音読記事はこれで終わりです。

音読はシンプルなトレーニングですが実践するのは、意外にハードルが高いのではないでしょうか。まず声を出せる場所を確保しなければなりません。家族と住んでいる方は、一人の時間と場所を確保するのが難しいでしょう。一人住まいの人でも、一人で声を出すというのはなんかこっ恥ずかしいものですよね。そして、こんな単純なトレーニングで本当に効果があるのだろうかとい疑心暗鬼もあります。

私は幸いにも自宅で音読をする場所・時間をなんとか確保することが出来、継続することが出来ています。継続できたのは、音読によってリスニング力が上がり、リスニング力が上がればTOEICのスコアが上がるという確信があったからですともちろん音読をやればすぐにリスニング力が上がるものではありません。音読をやると1日に1ミリ、リスニング力が伸びると思い込むことが続ける秘訣ではないでしょうか。たった1ミリだけど、10日やれば1センチ伸びてるはずです。それが1メートルくらい伸びて、TOEICのスコアに現れるのは、そのうちの数ミリです。そんなものです。

なるべく論理的に分かりやすく書こうとしてきたのですが、最後は感覚的な話になってしまいましたね(笑)

昨日、初期の頃からの私のブログの読者に「最近の音読の記事どう?」と聞いてみたろころ、「難しそうだからちゃんと読んでない」と言われてしまいました(泣)自分でもちゃんと整理が付いていない事を書いているので、分かりづらいのは否めません。それでも、最後まで読んでいただいた皆様、どうもありがとうございました。


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テーマ:TOEIC - ジャンル:学校・教育

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No title

おはようございます。
わずか一カ月ほどしか経っていませんが、新規ブログを作りました。ブログが自分が読んだ記事についてのメモとして便利だと今更ながら気づいたからです(汗)
http://unchartedterritory.blog.fc2.com/

OJiMさんには申し訳ありませんが、TOEICについては積極的には取り上げません。現在は他のブロガーの方々の方が適任だと思うからで、ブログでは自分が読んで面白かった記事を紹介していくつもりです。

OJiMさんの理論編や実践編を読ませてもらって気になった記事がニューヨーカーにありました。近いうち取り上げたいと思っていますが、3D映画ならぬ3D音楽に取り組んでいる研究者などを取り上げたもので、音楽を聴くというのは、言語と同じように、脳の処理、解釈に依存しているという点は興味深かったです。

http://www.newyorker.com/online/blogs/culture/2013/01/out-loud-adam-gopnik.html
(Albert Bergmanという心理学者の言葉)
I started in language. How is it that, when we hear this stream of sounds, what we hear is words? How dows the mind know when they start or stop – how does it organize this stream of pressures on your eardrum into language and background noise? What we discovered is that the ear is a lot like the things that the Gestalt psychologists had found our years before about the eye – that it is a piece of the mind. The ear creates aural figures and aural backgrounds the way the eye makes figures and ground.

マニアックで済みません(汗)リンク先では、3D音楽のサンプルを聞けるのでそこだけでも聴いてもらえればと思います。

Re: No title

Yutaさん、

新ブログのお知らせありがとうございます!
リンクも後ほど、変更しておきます。

Yutaさんの記事が読めるのと、そして、またブログを通じて交流が出来るのを非常に嬉しく思います。

> OJiMさんには申し訳ありませんが、TOEICについては積極的には取り上げません。現在は他のブロガーの方々の方が適任だと思うからで、ブログでは自分が読んで面白かった記事を紹介していくつもりです。

Yutaさんに取り上げていただけるような記事が書けるよう頑張ります(笑)

> OJiMさんの理論編や実践編を読ませてもらって気になった記事がニューヨーカーにありました。近いうち取り上げたいと思っていますが、3D映画ならぬ3D音楽に取り組んでいる研究者などを取り上げたもので、音楽を聴くというのは、言語と同じように、脳の処理、解釈に依存しているという点は興味深かったです。

こういう情報は本当にありがたいです。
ありがとうございます。
早速、読んでみますね。

今後も、よろしくお願いします。

納得です。

こんばんは。今回の記事もとても参考に
なりました。
 
キモチから音を迎えにいく・・という説明に
なるほどと思いました。
 
意識して音読しています。
 
私のブログでこの記事を紹介させて頂きました。
 
とても参考になる記事を有難うございました。

Re: 納得です。

mamiちゃん、
こんにちは!

> こんばんは。今回の記事もとても参考に
> なりました。

ありがとうございます。
そう言っていただけると、頑張って書いたのが報われます。

> キモチから音を迎えにいく・・という説明に
> なるほどと思いました。
>  
> 意識して音読しています。

ぜひ、しばらく試してみてください。
キモチを込めた音読は意外にもハードです。
回数を減らしてでも、しっかりと読むのが大切です。

> 私のブログでこの記事を紹介させて頂きました。

ありがとうございます。
励みになります。

引き続きよろしくお願いします!

スクリプトを見ないでのシャドーイング

こんにちわ。
まだまだリスニングを試行錯誤の状態です。でも、この謎が解けない状態が楽しいですけど^^
スクリプトを見ないでのシャドーイング、についてですが、これはもうほぼ暗唱状態ということなのでしょうか・・・スクリプト自体は、「なんだ、こんな簡単な文だったのか」が確かに多いのですが、長めのものとなりますと、シャドーイングをしているつもりが音に先に行かれてしまい置いてきぼりになってしまいます。。。速度はそのままに、シャドーイングでふわっと音に乗っかって終着するにはほぼ暗唱状態で何度も音読することなのでしょうか。。不思議なことにTOEICを知り始めたころは音からこちらにやって来てくれていたのに慣れるにつれこちらから迎えに行かなくてはならなくなった感じです。。謎は深まるばかり。

Re: スクリプトを見ないでのシャドーイング

りりさん、
こんにちは。

> スクリプトを見ないでのシャドーイング、についてですが、これはもうほぼ暗唱状態ということなのでしょうか

聞こえてきた音を、聞こえたままに発音していくだけなので暗唱とはちょっと違います。

「かえるの歌」の輪唱のように、音声から少し送れて付いていく感じです。

最初は上手くいきませんが、慣れれば出来るようになりますよー。

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