Theyには2つの用法があり、1つは日本語の「彼ら」に該当する特定の第三者を示す用法と、もう1つは話者と聞き手を含まない不特定の人達(一般の人々)を示す用法だというのは知っていました。
その上で、このPart2の問題を見てみます。
Why did one of the engineers resign from the XXX project?
They wanted him to transfer.第二話者が使っているTheyは明らかに不特定多数の人(一般の人々)ではないので、私はこのTheyを特定の第三者を示していると思ったのです。
そこで、
Yutaさんの記事を読んで、このTheyは特定の組織、団体を示しているということは理解できました。
LONGMANでも3番目の用法としてしっかり載ってます。
used to refer to a particular organization or group of people.ここまでは良く分かりました。
そこで、新たな疑問が湧いてきたのは、
ネイティブには第二話者がTheyと言っているのを聞いた瞬間にどのように聞こえるのかという事です。Theyが聞こえた瞬間にです。Theyがどの用法なのかは、文脈によってしか判断できないですよね。
私は上記のように3つの用法があるという知識があったにしても、Theyには特定の第三者を示す用法のイメージが強いので、第二話者がいきなり 「They」と発言すると瞬間的には「あれ?」と感じてしまいます。
もう少しリスニング力を上げて、英語的な感覚が付いてきたら「ん?」くらいになるかもしれませんが、ひっかかりは取れないような気がしています。
こんな事で悩んでいるのは私だけでしょうか?友人のOさんに相談しても、「Theyの事で悩んだってTOEICのスコアは上がらないゼイ!」と真面目に取り合ってくれません(泣)
トーイッカーの皆さんはどうお考えでしょうか?ネイティブのように聞こえるようになれるトレーニングはあるでしょうか?
どうぞ、よろしくお願いします。
【20代、会社員、優子】
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OJiMさん、おはようございます。
あまり自分がでしゃばってコメントを書いてしまうと他の方が書き込みづらくなってしまうので申し訳ないのですが。。。
ここでtheyが使われているのは、OJiMさんが悩まれている意味的要請ではなく、英語の文法的・構文的要請から使われていると僕は捉えています。再三、意味は気にしなくてよいと書かせていただいたのはそのためでした。
確かスティーブ・ソレイシィさんが『英会話ペラペラビジネス100』の中で、英語では主語+動詞のかたちで始めていないと違和感を感じると語っていました。そのような要請があって使われているだけで、感覚的には日本語でいう主語のない会話に近い感覚ではないかと思っています。ですから、ロングマンの例文を自分なりに訳すと以下のようになります。ウィズダムでも日本語には訳さないとありますよね。
Where are they going to build the new highway?
どこに新しい幹線道路を作るんだっけ。
They're going to take an X-ray.
X線を撮るんだって。
この点については自分のブログで引用させていただいた、宮沢賢治の詩を訳されたパルバースさんの言葉から理解しても同じことかもしれません。
「この詩を英訳するにあたっては、やはり3人称の主語heが必要だと思います。賢治の原文には主語がなく、最後まで一体誰のことをうたっているのかわかりません。しかし、英語ではheを使っても、これと同じような効果が期待できます。英語を読む読者は、heが使ってあっても、それは一体誰のことなのか、よくわかりません。(中略)英語では、何らかの代名詞を使わないと、少し奇妙な、わかりにくい詩になっています。」
日本語で主語のない文は、英語だと代名詞で補ってやらないと不自然な英語になる。英語の代名詞を使っても意味がはっきりするわけではないとおっしゃっていますよね。
OJiMさんにとってはtheyだからtheyなのだというthey問答にしか聞こえないかもしれませんが、ご参考まで。。。
監督さん:
興味深く拝見しました。
このTheyってだれやねん?ってことですね。
確かに唐突な感じで、
和訳すると「会社が」とか「研究所が」
となるんでしょうか。
ネイティブがこのTheyを聞いて
何をイメージするかというと
漠然とはしているけど
the engineerを雇用している組織で、
複数だから経営陣のスタッフみたいな
感じをイメージするんじゃないでしょうか?
英語の文には「主語が必要」
まさにその通りだと思います。
Oさんの切り返しは、見事です。
ごあいさつさせていただきましたが
サンダーさんは「一種の天才」だ
と思っております。
Ojimさん、こんにちは。いつも楽しい記事をありがとうございます。初めてコメントさせていただきます。
僕はアメリカに5年ほど留学していて、当初は日常会話にLONGMAN3番目のtheyが登場するといつも??誰??となっていましたが、ある日アサリを買いにスーパーに行ったときにブレイクスルーが起きました。
いつも買い物するスーパーとは違う所に行ったので店員さんに聞いてみました。
僕 Excuse me, do you have Manila clams?
店員 Sorry, no. We don't have them.
この時に頭のなかで、自分が何気無く言った「you」、店員さんが言った「we」、??誰??といつも思っていた「they」がビビッと繋がりました。
その後、自分でもLONGMAN3番目のtheyを意識して使うようにしました。
使い始めてしばらくするとtheyが会話に登場しても問題なく分かるようになりました。
パート2の場合だと、動詞まで聞くと5割、目的語まで聞くと9~10割LONGMAN3番目のtheyだと分かるようになりました。
なのでネイティブの人達はもっと高い割合、動詞まで聞いて9割、とかで理解しているのではないかと思います。
体験談なので主観100%のコメントですが、ユウコさんの助けになれば幸いです。長文失礼しました。
PS 先日の不思議の国のユウコの記事、とても面白かったです。グプタに登場するのかと思いました(^_^)
ゴダイゴの歌の中に「ガンダーラ」という曲がありますが、その中に
In Gandhara, Gandhara
They say it was in India.
という歌詞があります。
ここで出てくるtheyもOJimさんが気になっているtheyと同じ使い方でしょうかね。
(全然答えになっていなくてすいません。)
OJiMさん、
>>Why did one of the engineers resign from the XXX project?
They wanted him to transfer.
この問題、文字で見ると理解できますが、リスニング問題として出題されると正解できない可能性大です(前回の記事で消去法で正解できるかもしれませんとコメントしましたが無理ですね)。
初級者の僕としては試験本番では「they=彼ら」という用法しか浮かばないからです。特にPART2だと余裕がないですからね。
やはりこの手の問題を正解するには、僕の場合問題をたくさん解くだけでなく、一つの問題をしゃぶり尽くす必要がありますね。正解したから終わりでは自分のモノにならないですからね。もっと徹底的にやらないと。
>>友人のOさんに相談しても、「Theyの事で悩んだってTOEICのスコアは上がらないゼイ!」と真面目に取り合ってくれません(泣)
やはり僕はこの部分に一番反応してしまいました。まだまだ修行が足りません。それにしてもOJiMさんさりげなく登場していたんですね。
Yutaさん、
> あまり自分がでしゃばってコメントを書いてしまうと他の方が書き込みづらくなってしまうので申し訳ないのですが。。。
なに言ってるんですか!
遠慮なさらずコメントしてくださいよ^^
> ここでtheyが使われているのは、OJiMさんが悩まれている意味的要請ではなく、英語の文法的・構文的要請から使われていると僕は捉えています。再三、意味は気にしなくてよいと書かせていただいたのはそのためでした。
いつもながら、切れのある解説をありがとうございます。
> 「この詩を英訳するにあたっては、やはり3人称の主語heが必要だと思います。賢治の原文には主語がなく、最後まで一体誰のことをうたっているのかわかりません。しかし、英語ではheを使っても、これと同じような効果が期待できます。英語を読む読者は、heが使ってあっても、それは一体誰のことなのか、よくわかりません。(中略)英語では、何らかの代名詞を使わないと、少し奇妙な、わかりにくい詩になっています。」
なるほど、なるほど。
> 日本語で主語のない文は、英語だと代名詞で補ってやらないと不自然な英語になる。英語の代名詞を使っても意味がはっきりするわけではないとおっしゃっていますよね。
その感覚を身に着けないといけないんですね。
>
> OJiMさんにとってはtheyだからtheyなのだというthey問答にしか聞こえないかもしれませんが、ご参考まで。。。
スマートな解説の最後に、お茶目なオチをつけるのもサスガです!
これからもご指導をよろしくお願いします。
VOZEさん、
> ネイティブがこのTheyを聞いて
> 何をイメージするかというと
> 漠然とはしているけど
> the engineerを雇用している組織で、
> 複数だから経営陣のスタッフみたいな
> 感じをイメージするんじゃないでしょうか?
ふむふむ。
まさに、その点が知りたかったのです。
ネイティブは第二話者がTheyと言うのを聞いた瞬間に、
少なくとも違和感は無いと思うんですよね。
> 英語の文には「主語が必要」
> まさにその通りだと思います。
全くその通りだと思います。
でも、ネイティブは第二話者が文頭でTheyって言ったのを聞いた瞬間に、
「あっ、主語をTheyで補っているな」とは感じていないと思うのです。
では、どんな感じがするのか?それが知りたいです。
> Oさんの切り返しは、見事です。
ありがとうございます。
> ごあいさつさせていただきましたが
> サンダーさんは「一種の天才」だ
> と思っております。
はい、私もそう思います(笑)
そば好きさん、
> Ojimさん、こんにちは。いつも楽しい記事をありがとうございます。初めてコメントさせていただきます。
訪問&コメントありがとうございます。
> 僕はアメリカに5年ほど留学していて、当初は日常会話にLONGMAN3番目のtheyが登場するといつも??誰??となっていましたが、ある日アサリを買いにスーパーに行ったときにブレイクスルーが起きました。
>
> いつも買い物するスーパーとは違う所に行ったので店員さんに聞いてみました。
>
> 僕 Excuse me, do you have Manila clams?
> 店員 Sorry, no. We don't have them.
>
> この時に頭のなかで、自分が何気無く言った「you」、店員さんが言った「we」、??誰??といつも思っていた「they」がビビッと繋がりました。
このエピソード、すごくいいですね!
ビビッと繋がった瞬間の、そば好きさんの気持ちが伝わってきました。
> その後、自分でもLONGMAN3番目のtheyを意識して使うようにしました。
>
> 使い始めてしばらくするとtheyが会話に登場しても問題なく分かるようになりました。
つまり、そういう気づきが必要だということですね。
> 体験談なので主観100%のコメントですが、ユウコさんの助けになれば幸いです。長文失礼しました。
すごく参考になりました。
優子にも伝わったと思いますよ。
> PS 先日の不思議の国のユウコの記事、とても面白かったです。グプタに登場するのかと思いました(^_^)
そろそろ発売ですね!
これからもよろしくお願いします。
つんつるてんさん、
先日は、どうもありがとうございました!
> ゴダイゴの歌の中に「ガンダーラ」という曲がありますが、その中に
>
> In Gandhara, Gandhara
> They say it was in India.
>
> という歌詞があります。
懐かしいですね^^
あの頃、全編、英語の歌詞の歌をがテレビに登場して衝撃を受けました。
> ここで出てくるtheyもOJimさんが気になっているtheyと同じ使い方でしょうかね。
> (全然答えになっていなくてすいません。)
いえいえ、ヒントをいただいてありがとうございます。
私の理解では、このガンダーラのTheyは第二用法だと思います。
Theyが誰かを特定することは出来ず、一般の人ですから。
They sayと聞こえた瞬間に、それほど違和感を感じません。
ところが、
They wanted him と聞こえると、そのTheyは一般の人ではなく、
彼にtransferをして欲しいと思う特定の人たちです。
つまり、これが第三の用法だと思う根拠です。
これが、ネイティブにはどう聞こえているのか。
Theyが聞こえた瞬間にどう感じるのか。
それが、知りたいです。
もう少し考えてみます。
コメントありがとうございます。
kimtさん、
> この問題、文字で見ると理解できますが、リスニング問題として出題されると正解できない可能性大です(前回の記事で消去法で正解できるかもしれませんとコメントしましたが無理ですね)。
これ、上級者でも難問だと思います。
自信を持って選ぶには、かなりのリスニング力が必要だと思います。
> やはりこの手の問題を正解するには、僕の場合問題をたくさん解くだけでなく、一つの問題をしゃぶり尽くす必要がありますね。正解したから終わりでは自分のモノにならないですからね。もっと徹底的にやらないと。
まったくおっしゃる通りだと思います。
この正解の選択肢が、何のひっかかりもなく、スムーズに聞こえた瞬間に
理解できるようになるトレーニングが必要です。
> やはり僕はこの部分に一番反応してしまいました。まだまだ修行が足りません。それにしてもOJiMさんさりげなく登場していたんですね。
次回、優子が人生相談をした時には、
「優子さんへ、」
とコメントをいただけると、きっと優子も大喜びすると思います(笑)
今後も、よろしくお願いします!
皆さんのコメント拝読して、皆さんの解釈や知識の奥がふかいなぁ~と感心していました。
私が聴いた場合、theyが一番聞き取れない単語なのです。多分want him to transferのwantとtransferが強く残ります。あぁ自分の意思じゃなくて、誰かの意図で異動になったのね!って理解して復習終了してしまいそうな自分を反省しました
優子さんは素晴らしい!
haruさん、
> 優子さんは素晴らしい!
コメントありがとうございます!
私は、いつも、haruさんのTOEICに対するひたむきな姿に
感動してます。私も、もっと、がんばりま~す。
優子